SAKURA




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SAKURA | Kiiro Exhibition
EMON (Tokyo) 2017/03/15 wed - 04/08 sat 
Closing Party & Artist Talk Show 04.07fri 16:00 Start (Free)

























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Artist Statement
The cherry tree is not brought to blossom by spring warmth,
it is spurred forth by the harsh cold of midwinter.
Fluttering, dancing blossoms in a blizzard that obscures
the surrounds and sheds life itself.
The calm, upward reaching shapes that disappear in transience
seemed to me as the roar of a dragon.

Memories of blossoms I gazed upon as a child remain somehow ungraspable, those elegant curves still disordered in my heart.




アーティストステートメント
桜が花を咲かせるのは、春の温かさではなく、 真冬の厳しい寒さが引き金となっている。
命を燃やし、辺りが見えなくなるくらい舞い散る桜吹雪。 悠々と空へと舞い上がり儚く消えていくその姿は、まるで龍の雄叫びの様に思えた。

幼いころのに見た桜の記憶は曖昧なまま、 その優美な曲線が混沌として今も心の中で眠っている。




Pigment Print

Sakura_01
Sakura_02
Image  888×334mm
Frame 1040×500mm

Sakura_03
Image  375×500mm
Frame 580×692mm

Sakura_04
Image  525×360mm
Frame 580×692mm

Sakura_05
Image  532×360mm
Frame 580×692mm

Sakura_06
Image  420×435mm
Frame 580×692mm

Sakura_07
Image  350×535mm
Frame 580×692mm

Sakura_08
Image  510×287mm
Frame 580×692mm

Edition: 5 





私にとって大切なことは制作のプロセスを楽しむことです。完成されたものはイメージせずに作り始め、写真を重ね合わせたり削りとったり、また写真にペイントしながら、次はどのようにしたら面白くなるだろうと興味の向くままに制作し、完成形はどこに向かうのかワクワクする気持ちを常に持ちながら進めています。それは作品と私の対話でもあります。


デジタルは進化し高画質になっていきますが、私はどこかその鮮明さに違和感を感じることもあります。私が写真を始めたキッカケはピンホールカメラの写真であり、そのピントがずれた淡く幻想的な世界に心落ち着くものを感じていたからです。
制作では、ピンホールカメラで撮影した写真と共に、高解像度のデジタル写真を少なくとも100枚以上は組み合わせていきます。デジタルは重ね合わせていくことで、そこに劣化が生まれます。
デジタルは科学の進化と共に常に新しいものが生まれてきますが、また半年もすればそれは古いものとされ、新しさの裏には常に古さがあると感じます。しかし時と共に古くなっていくものはその壁を超えて、新しい価値観を感じさせてくれるものにもなりえるのです。
「古きを知り、新しきを知る」という言葉があります。古いものと新しいもの、また自然界では花が散っていく儚さと新しい息吹の生命。それらが混沌と混在していく姿に、私は何故か心落ち着くものがあります。


これらの桜の風景は実際にあるのではなく、撮影していた時の臨場感やリアリティを思い返しながら制作した記憶の中の世界です。一般的な桜の華やかなイメージとは違いますが、人が誰もいない山の中の山桜と私が対峙しながら感じた、私の視点の桜です。それは華やかな花だけでは言い表せない、木々や枝の無邪気な力強さ、満開の桜が陽とするならば、力強く散っていく桜吹雪は陰。そして山桜の特徴でもある、新たな命の息吹が生まれる新芽が桜と一緒にそこにある。一年を通じる自然界の輪廻転生が私の桜なのです。


山の中、自然の中で一人でのんびり過ごしていると、子供のころの記憶を思い出したりもします。花や土、木々のゴツゴツした肌触り、昆虫、小さいものの中に物語を作って遊んでいたのを思い出します。木々の枝や花、ゴツゴツした木や土、それらは別々に撮影された写真ですが、子供のころの記憶をもとに、それら小さいものの中にフォーカスを当て、自然や花から感じる物語を紡いでいくように写真を制作しています。